<思いやりのあるコミュニティ宣言>
 teacup.掲示板は、皆様の権利を守りながら、思いやり、温かみのあるコミュニティづくりを応援します。
 いつもご協力いただきありがとうございます。

投稿者
題名
*内容 入力補助画像・ファイル<IMG>タグが利用可能です。(詳細)
URL
sage

  • [33]
  • テープ図の指導  キーワードの弊害

  • 投稿者:積分定数
  • 投稿日:2014年 1月 6日(月)14時04分22秒
  • 編集済
  • 返信
 
8 加法・減法の相互関係について式を用いて表す
第2学年「たし算とひき算」
5 学習の展開  p134

リンゴがあって5個食べたら7個残った。最初はいくつあったか?という問題で

答えを求めさせる前に、テープ図を書くことを指導している。
「図のかき方を一斉指導する」などとある。

| はじめにあったかず |

という図が示されて

--------------------------------------------------------------------------------------
T では、次の分は、「そのなかから5こたべたら」で切ります。これはどこにかいたらいいでしょう。
C 右にかきます。
C 左にかきます。
--------------------------------------------------------------------------------------


|        |5こたべた|

|5こたべた|        |

2つ考えられるのでどうするのか?という話。

本書には「解決方法を考える」とあるが、「解決方法」は書いていない。

「どちらでもいい」「右側に書かないと駄目」とか、教師の裁量でやれということだろうか?

こんなことをくどくど指導するよりも、ストレートに答えを求めさせた方がいいように思うのだが。

--------------------------------------------------------------------------------------
T では、図をかき上げて、答えを求めましょう。
C (図の空いているところに「のこり7こ」を入れて、図を完成させる)
C 5+7=12
C 7+5=12
C 7-2=2

式を発表する。児童は答えまで出しているが、前半部分のみ板書する。

T 式は書けましたか。
  5+7
  7+5
  7-5
  の3つの式がありました。いいたいことはありますか。
C 7-5は、答えが違うと思います。
C でも、この問題はひき算の問題です。
T なぜ引き算の問題だと思ったのですか。
C それは、問題に「たべた」「のこり」という言葉があったからです。
--------------------------------------------------------------------------------------

--------------------------------------------------------------------------------------
T 「ひき算だ」という子がいるけど、この問題を読むときひき算に見えますか。
C これは、たし算の問題です。
C でも、ひき算の証拠があります、「たべる」とか「のこり」という言葉は、ひき算で使う言葉です。
--------------------------------------------------------------------------------------


キーワードに着目して何算かを決定させる弊害が如実に現れている。


授業の最後のやり取り
--------------------------------------------------------------------------------------
T そうですね。ですから、最初に□-5=7 という式を書き、次に7+5(5+7)と書いて答えを求めましょう

・まとめ
T 今日の学習でよかったことは何でしょう。
C 問題は図にかいて考えると式ややり方が分かりました。
C □を使った式にすると、問題通りの式が書けまず
--------------------------------------------------------------------------------------


足し算の増加と合併、引き算の求残と求差、という文章問題の細分化もそうだが、「足し算の問題」「引き算の問題」などという分類もまずいと思う。

7-5=2 として答えを出した子も、何算かとか意識しないで問題文を素で考えたなら、「最初に2個あって5個食べたら7個残った」というのがおかしいと気付くのではないだろうか?

「文章問題は、足し算か引き算で分類される。キーワードで判断できる」

という指導の矛盾が「逆思考の問題」で露呈するのだが、そこを改めるのではなくて、

テープ図や□を使った式で乗り切るというのは無理があるのではないだろうか?

問題文を素で考えて、その子が試行錯誤するなかで図や□を使った式を書くのは構わないが、

授業の大半がテープ図の指導だったり

「最初に□-5=7 という式を書き、次に7+5(5+7)と書いて答えを求めましょう」という教師の言葉に象徴されるように、


「こういう問題はこういうやりかたでやらないとならない」という押しつけになってしまっているような気がする。


「逆思考の問題は難しい」というのだが、

「1人帰ったので3人になった。最初は何人?」というのが本当に難しいのだろうか?

数の認識があり、数が数えられれば求められるように思うのだが。

「足し算」「引き算」「『かえった』は引き算」・・・

こういった余計なことを知ることでかえって分からなくなっているのではないだろうか?

そして、逆思考の問題に取り組むときには、「テープ図」「□を使った式」などと新たな「余計なこと」を覚えないとならないとしたら、

ますます苦手になる子もいるかもしれない。