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  • 論説 式表示の指導について……加地 義夫

  • 投稿者:積分定数
  • 投稿日:2013年12月28日(土)12時08分54秒
  • 編集済
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この本は、新算数教育研究会の機関誌「新しい算数研究」の記事から、テーマに沿ったものを抜粋編集してある。時代背景が今と異なることもあるので、この本に載っている、その記事が「新しい算数研究」に掲載された時期を記すことにする。

見やすさのために適宜改行するなどしている。(今後も同様)

1972年6月号(No.15)
論説 式表示の指導について……加地 義夫  から
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「数学的な文章」としての式表示の指導

1.式表示指導上の問題点


(1) 答えがわかったら式はいらないと考える.

① 1年生の授業で、「おとこのこが5にん、おんなのこが8にんいます。こどもはみんなでなんにんでしょう」というのに対して、児童はすぐ「13人」と答えを出してしまい、式を書こうとしない。

② 3年生の授業で、「12円のノート2さつと、12円の色えんぴつを1本買ったら、36円でした」という文を式に書かせると、児童は答えが出ているので、どう書いたらよいのか、困って書けない。


(2) 式は、わかっている数量だけを使って書くという考えが出来ていない。

○2年生の授業で、「きょうしつに、こどもが4人いました。つぎつぎとはいってきたので11人になりました。はいってきたのはなん人でしょう」というのに対して、11-4=7とすべきところを、4+7=11として、答えを7人とする。


(3) 未知の数量を既知数量と同等とみて、関係を式に表すという考えが出来ない。

○5年生の授業で、「長さ16mのひもを使って長方形の形をかこみます。たての長さを3mにすると、横の長さは何mになるでしょう」というのに対して、xを使って立式させると、16÷2-3=xと書く。

 以上のような問題点は、要するに児童が「式は計算のしかたを示すもの、答えを求めるためのもの」と考えていることを示している。その原因は、恐らく教師が式をそのように考えているからであろう。
 「式は数学的な文章である」という認識を、まず教師がしっかりともつことが、新しい式指導の根本であると思われる。
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