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  • 田中氏の主張 3

  • 投稿者:鰹節猫吉
  • 投稿日:2012年10月11日(木)02時45分21秒
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(つづき) 「田中博史の算数授業のつくり方」

◇ 文章題を扱うこれまでの授業との違い
 
 今までの算数の授業では、文章を読んだらすぐに式にしていました。だから、つくられた式がちゃんと読み取ってつくった式なのか、いい加減に書いてつくった式なのか、採点する教師にはわからなかったのです。でも、一度絵にさせれば、ちゃんと読み取っているかどうかがわかります。その絵を式にします。いずれは、この3つの関係がきちんとリンクして成り立つことを我々は求めていくわけです。この相互関係が成り立つときのイメージ力が、今後、活用できる力になっていくだろうと思います。これは、先ほどのイメージ九九トランプの話のときにも言いました。
 やはり数に図形のイメージをもつ、子どもが自分なりのイメージに置き換えるということが、他の場面でも使える力になります。
 低学年の文章題指導で、私が「絵に描くことをいっぱいやらせましょう」と言うと、ある先生が次のように言いました。「確かに絵を描くときはとても楽しそうですが、どうも図工をやっているような気になって不安です。これで算数といえるのでしょうか」と。
 「子どもが大作の絵を描き、いつまでたっても抽象化しません」と言うから、「本当にたくさん絵を描かせていますか」と私が聞き返したところ、それほどたくさんは描かせていないのです。文章題を読んでは絵に描く。たくさん描かせる。それだけでいいんです。式や、答えを求めさせないで、お話を読んだら絵に描くことをいっぱいやらせると、子どもはそのうちに飽きてきます。その典型がこの写真です。(笑)
 「船が5艘あります。1艘に4人乗ります。」というお話です。
 1艘目は、頑張って描いたんでしょう。青で色をぬり、4人の人間が立っているのがわかります。2艘目をご覧ください。ほら、色が変わって、人間が寝そべっています。(笑)。3艘目。色がなくなりました。おそらく、色をぬるのに飽きたのだと思います(笑)。4艘目。全く違うタイプの船です。これは、同じタイプの船を描くのに飽きたのですね。そして5艘目(笑)。これ、途中じゃないんですよ。「どうしたの」と聞いたら「うん、もういい」という返事でした(笑)。このような絵になっても算数ではいいんだよと教えてあげるのです。これで十分だよ、と言ってあげればいい。
 次のノートは、女の子の場合です。女の子はやはり心が大人でして、絵だけではなくて、その中に「4人」とだけ書いてあるんですね(笑)。これでちゃんと場面の状態を把握しています。
 このように描いたのに、もし式を「5×4」と書いたとすると、この子は読み取りができないのではなくて、式の意味を間違えて覚えているだけとなります。治療するところが変わりますよね。
 式を「5×4」と書いた子どもに「ちゃんと文章を読んでごらん」といくら指導してもだめです。この子は逆に覚えているわけですから。絵が図にできたら、その後で算数の言葉に表し直して「4×5」と書くんだよと、ここは確認していいところです。「こういう絵のことを4×5と言うんだよ」と教えるのです。


↑ 絵に描かせて、絵の中でひとかたまりになっているものが「1つぶんのかず」なわけですね。

 「かけ算の順序が正しい」(笑)かどうかとイメージできているかなんて関係ないと思うのですが、田中氏の頭の中では、絵・図・文章・式をリンクさせるためにはかけ算の正しい順序を教育しないといけないことになっているらしい。

 どうやらそれが、 「活用する力」 とやらになるらしい。

 そのためには、是非とも、絵に描かせて、絵の中でひとかたまりになっているものが「1つぶんのかず」であると教育しなければならないらしい。

 sparrowhawk さんのいう 「指導のプロセス」 というやつですね。